理科ラボ

実験道具 / 中学3年 化学

電池のしくみ(ボルタ電池・ダニエル電池)

金属板と水溶液の組み合わせを選んで回路をつなぎ、どちらの金属がイオンになってとけ出し、電子がどう流れるかを粒子で見よう。素焼き板のはたらきも確かめられます。

使い方

3ステップ
  1. 電池を選ぶ「ボルタ電池」か「ダニエル電池」を選び、水溶液(ダニエル電池は左右それぞれ)を決めます。
  2. 回路をつなぐスイッチを ON にして「反応開始」を押すと、反応が進み、電子が導線を流れて豆電球がつきます。
  3. 粒子を見る金属板がイオンになってとけ出すようす、+極で起こる変化、電子の流れる向きを見よう。

全4ミッション。もちろん、自由に組み立ててもOK。

⚡ 電池シミュレーター
OFF(開回路)
情報がここに表示されます

やってみよう

ミッションに挑戦

上から順に進めると、少しずつわかるようになっています。「このミッションを始める」を押すと、ミッション用の電池になります。スイッチと反応開始は自分で。

ミッション 1

ボルタ電池で電流をとり出そう

塩酸に亜鉛板と銅板を入れた電池で、電流をとり出す。

  1. スイッチを ON にしよう。
  2. 「反応開始」を押そう。
  3. 亜鉛板と銅板で、それぞれ何が起こっている? 電子はどちらからどちらへ流れる?

見るところ亜鉛板のようす、銅板で発生する気体、電子の流れる向き。

やってみたら開こう:わかること

亜鉛は銅よりイオンになりやすいので、亜鉛原子が電子を残して亜鉛イオンになりとけ出す(-極)。電子は導線を通って銅板へ移り、水素イオンが電子を受け取って水素が発生する(+極)。

ミッション 2

ダニエル電池

硫酸亜鉛水溶液に亜鉛板、硫酸銅水溶液に銅板を入れた電池で、電流をとり出す。

  1. スイッチを ON にして、「反応開始」を押そう。
  2. 亜鉛板と銅板で、それぞれ何が起こっている?
  3. 水溶液の中の銅イオンはどうなった?

見るところ-極と+極で起こる変化。

やってみたら開こう:わかること

-極(亜鉛板):Zn → Zn²⁺ + 2e⁻。+極(銅板):Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu。亜鉛板はとけてうすくなり、銅板の表面には銅が出てくる。

ミッション 3

素焼き板のはたらき

ダニエル電池で、素焼き板を通るイオンの動きを見る。

  1. 「素焼き板あり」を確かめて、スイッチ ON・反応開始。
  2. 素焼き板の小さな穴を通って、どのイオンがどちら向きに移動する?
  3. 素焼き板なしにすると、どうなる?

見るところ素焼き板を通って移動するイオンの種類と向き。

やってみたら開こう:わかること

素焼き板は、2つの水溶液がすぐに混ざらないようにしながら、イオンだけを少しずつ通す。イオンが移動することで、両側の電気のかたよりがなくなり、電流が流れ続ける。

ミッション 4

金属の組み合わせを変えよう

金属の組み合わせを変えて、電流が流れるか、どちらが-極になるかを調べる。

  1. 今は左右とも亜鉛です。情報欄を見ると、電流は流れません。
  2. 右室の溶液を「硫酸マグネシウム」に変えよう。
  3. どちらの金属が-極になった? 銅と組み合わせるとどうなる?

見るところ-極になる金属と、イオンへのなりやすさ。

やってみたら開こう:わかること

同じ金属どうしでは電流は流れない。種類のちがう金属を使うと、イオンになりやすい金属が-極になる(なりやすさ:マグネシウム > 亜鉛 > 銅)。

この道具でわかること

わかること
電池(化学電池)化学変化を利用して、物質がもつ化学エネルギーを電気エネルギーに変える装置
-極イオンになりやすい金属が電子を出してとけ出す
+極水溶液中の陽イオンが電子を受け取る(水素が発生・銅が出るなど)
素焼き板水溶液が混ざるのを防ぎ、イオンを通して電流を流し続ける

電池では「-極・+極」、電気分解では「陰極・陽極」という言葉を使います。

この実験道具は、現役の理科の先生が作ったシミュレーターを、作者の許可を得て理科ラボ向けに編集したものです。値や動きは学習用の模型で、実際の実験の結果と同じになるとは限りません。