生物基礎|生物の特徴(1)生物の共通性と多様性
生物は多様だが、共通の祖先から受けついだ共通性がある
地球には形もくらし方もさまざまな生物がいます(多様性)。でも、どの生物も細胞からでき、DNA をもち、ATP でエネルギーを使うという共通性があります。中学のふり返りから始めて、予想してから5つのステップで確かめよう。
ことばの準備
さきに知っておくこと
- 細胞生物の体をつくる基本の単位。膜で囲まれている
- DNA遺伝情報をになう物質。すべての生物がもつ
- ATP細胞の中でエネルギーをやりとりする物質
- 種たがいに交配して子孫を残せる生物のまとまり
- 進化生物の形や性質が、世代を重ねて変化すること
- 系統生物の進化の道すじ
ステップ1
魚・鳥・ほ乳類に共通するのは?
予想:魚類・鳥類・ほ乳類に共通する体のつくりは?
生物は記号で表しています。○=もっている、×=もっていない。緑の線=系統樹の枝。
予想を選ぶと、ここで条件を変えられるようになります。
ためしてみよう
ここが大事
ステップのまとめ
生物の共通性と多様性のまとめ
| ことば | ことばで言うと |
|---|---|
| 共通性 | 細胞からできている・DNA をもつ・ATP を使う・体内環境を保つ・ふえる |
| 多様性 | 環境に適応して、形やくらし方がさまざまになったこと |
| 進化 | 生物が世代を重ねて変化すること |
| 系統樹 | 共通の祖先からの枝分かれを表した図 |
| ウイルス | 細胞をもたず、生物の細胞の中でしか増えない。ふつう生物とはされない |
この図は理解のためのモデルです。系統樹は大まかな関係だけを示しています。
公式
この単元の式
| 名前 | 式 | ことばで言うと・単位 |
|---|---|---|
| 共通性 | 細胞・DNA・ATP・恒常性・増殖 | どの生物にもある 5 つ共通の祖先から受けついだ |
| 多様性 | 名前のついた種 約 190 万種 | そのうち約半分が昆虫環境への適応による |
| 系統樹の読み方 | 分かれ目が近いほど近い仲間 | 下(根もと)ほど昔ほ乳類は植物より魚類に近い |
共通性は「同じ祖先から受けついだもの」、多様性は「進化で枝分かれした結果」と考えるとつながる。
重要語句
この単元でおさえること
確認問題へ問題ページへ →実験道具:動物の分類チャレンジ特徴を手がかりに、動物を仲間に分けてみよう →実験のあとに読む
なぜ生物は多様なのに、共通性があるのか
何を比べる?
魚類・鳥類・ほ乳類の体のつくり、いろいろな生物の共通する特徴、系統樹の枝分かれ、種の数の内わけ、ウイルスと細菌の特徴を比べます。
結果をどう考える?
すべての生物は、およそ 40 億年前に生まれた共通の祖先から進化してきたと考えられています。祖先がもっていた細胞・DNA・ATP のしくみはそのまま受けつがれたので、共通性になりました。一方で、それぞれがちがう環境に適応しながら枝分かれしたので、形やくらし方は多様になりました。
まちがえやすい点・モデルの条件
「ウイルスは DNA をもつから生物」はまちがいです。ウイルスは細胞をもたず、ほかの生物の細胞の中でしか増えられないので、ふつう生物とはされません。
制作:現役の理科教員 / 制作の考え方