理科ラボ

生物基礎|生物の多様性と生態系(3)生態系と種多様性

生物はつながり合い、多様なほど生態系は安定しやすい

生態系の生物は、食べる・食べられるの関係などで複雑につながっています。ある種がいなくなると、思いがけない生物にまで影響が広がることもあります。中学のふり返りから始めて、予想してから5つのステップで確かめよう。

ことばの準備

さきに知っておくこと

    ステップ1

    有機物をつくり出すのは?

    予想:生態系の中で、光合成によって無機物から有機物をつくり出す生物は?

    矢印=食べられる → 食べる。紫の点=ウニや分解者。生物は記号で表しています。

    予想を選ぶと、ここで条件を変えられるようになります。

    公式

    この単元の式

    名前式ことばで言うと・単位
    生態ピラミッド生産者 > 一次消費者 > 二次消費者 > …上ほど少ない次の段階に渡るエネルギーは約 1 割
    間接効果の例ラッコ↓ → ウニ↑ → ケルプ↓直接食べない相手にも影響ラッコはキーストーン種
    物質の循環生産者 → 消費者 → 分解者 → 無機物 → 生産者分解者が輪をつなぐエネルギーは循環しない

    生物どうしのつながりが複雑で種が多いほど、1 種の変化の影響は分散され、生態系は安定しやすい。

    重要語句

    この単元でおさえること

    確認問題へ問題ページへ →実験道具:食物連鎖と生物の数のつり合い生物の数が変わると、ほかの生物がどう変わるか調べよう →

    実験のあとに読む

    なぜ数の少ないラッコが、海の森を左右するのか

    何を比べる?

    生産者・消費者・分解者、栄養段階ごとの数、ラッコがいる海といない海、種の多い生態系と少ない生態系、分解者のいる土といない土を比べます。

    結果をどう考える?

    ラッコはケルプを直接食べるわけではありません。でもケルプを食べるウニを食べることで、ウニの数をおさえています。ラッコがいなくなるとウニが増えすぎ、ケルプが食べつくされ、ケルプの森にすむ魚などもいなくなります。このように、食べる・食べられるの関係を通して直接関係のない生物にまで影響が及ぶことを間接効果といいます。

    まちがえやすい点・モデルの条件

    「分解者は、いなくても生態系に影響しない」はまちがいです。分解者がいないと遺体や落ち葉の有機物が無機物にもどらず、生産者が育たなくなり、物質の循環が止まります。

    制作:現役の理科教員 / 制作の考え方