生物基礎|免疫(1)自然免疫
体は、かべと食作用で病原体をすぐに防ぐ
病原体などの異物から体を守るしくみを免疫といいます。生まれつき備わっていて、相手の種類を問わずすぐにはたらくのが自然免疫です。中学のふり返りから始めて、予想してから5つのステップで確かめよう。
ことばの準備
さきに知っておくこと
- 免疫病原体などの異物から体を守るしくみ
- 病原体病気を起こす細菌・ウイルスなど
- 自然免疫生まれつき備わり、相手を問わずすぐはたらく免疫
- 食作用異物を細胞内に取りこんで分解するはたらき
- 食細胞食作用を行う白血球(好中球・マクロファージ・樹状細胞)
- 炎症感染した場所が赤くはれて熱をもつ反応
ステップ1
細菌から体を守る血液の成分は?
予想:体に入った細菌などから体を守る血液の成分は?
緑のカプセル=細菌、紫の丸=白血球(食細胞)。器官や細胞は記号で表しています。
予想を選ぶと、ここで条件を変えられるようになります。
ためしてみよう
ここが大事
ステップのまとめ
自然免疫のまとめ
| しくみ | はたらき |
|---|---|
| 物理的防御 | 皮膚の角質層・粘液・せん毛で侵入を防ぐ |
| 化学的防御 | リゾチーム(涙・だ液)・胃酸などで病原体をこわす |
| 食作用 | 好中球・マクロファージ・樹状細胞が取りこんで分解 |
| NK 細胞 | 感染した細胞などを直接こわす |
| 炎症 | 血管が広がり白血球が集まる(赤くはれて熱をもつ) |
この図は理解のためのモデルです。細胞や細菌の形・大きさは記号で表しています。
公式
この単元の式
| 名前 | 式 | ことばで言うと・単位 |
|---|---|---|
| 防御の順番 | かべ(皮膚・粘膜)→ 自然免疫 → 獲得免疫 | 外から順に守る侵入されたら食細胞がすぐ反応 |
| 食細胞 | 好中球・マクロファージ・樹状細胞 | 食べて分解する樹状細胞は獲得免疫に情報を伝える |
| 自然免疫の特徴 | すぐ・幅広く・記憶しない | 生まれつきのしくみ獲得免疫は特定の相手・記憶する |
自然免疫は数時間で反応し、獲得免疫は数日かかる。まず自然免疫が時間をかせぐ。
重要語句
この単元でおさえること
確認問題へ問題ページへ →実験道具:心臓の弁と血液の流れ白血球を全身に運ぶ血液の流れを見よう →実験のあとに読む
なぜ自然免疫と獲得免疫の 2 段がまえなのか
何を比べる?
白血球と細菌、皮膚・粘膜などの防御、食細胞の種類、炎症の進み方、1 回目と 2 回目の反応を比べます。
結果をどう考える?
獲得免疫は相手にぴったり合った攻撃ができますが、準備に数日かかります。その間に病原体がふえ続けると危険です。自然免疫は相手を選ばずにすぐ反応できるので、獲得免疫の準備が整うまでの時間をかせぎ、同時に樹状細胞が「どんな相手か」という情報を獲得免疫に伝えます。
まちがえやすい点・モデルの条件
「自然免疫も、2 回目は速く強く反応する」はまちがいです。自然免疫は相手を記憶しません。2 回目に速く強くなるのは獲得免疫の特徴です。
制作:現役の理科教員 / 制作の考え方