シミュレーター / 月

月までの距離を動かすと、月の見かけの大きさはどう変わる?

月は地球のまわりをだ円の形で回っているので、地球との距離が変わります。12月24日は2026年でいちばん近い満月。スライダーで距離を動かして、見かけの大きさの変化を確かめましょう。数字は国立天文台の発表にもとづきます。

今年いちばん近い満月12月24日10時28分に満月、約35万7000km
今年いちばん遠い満月5月31日約40万6000km
直径の差約14%12月24日のほうが大きく見える
面積の差約30%月そのものの大きさは変わらない

距離を動かして、見かけの大きさを調べよう

赤い点線:5月31日(いちばん遠い満月)の大きさ
地球から 約35.7万km

月そのものの大きさは変わりません。変わるのは、地球から見こむ角度だけです。

図:見かけの直径は、月の半径を約1737km として、2×atan(半径÷距離)で求めた理科ラボの計算です。12月24日は約33.5分角、5月31日は約29.4分角になり、国立天文台の値(約33分29秒角・約29分25秒角)と合います。距離は地球の中心から月の中心までです。

なぜ、近いと大きく見えるの?

同じ大きさのものでも、近くにあるほど大きく見え、遠くにあるほど小さく見えます。目から見こむ角度が、近いと大きく、遠いと小さくなるからです。月も同じで、近地点(地球にいちばん近い点)の近くでは大きく、遠地点の近くでは小さく見えます。12月24日は10時28分に満月になり、同じ日の17時31分に近地点を通ります。

目 近い月角度 大 目 遠い月角度 小 模式図です。月の大きさは同じで、距離だけがちがいます

見こむ角度のちがい

月の大きさが同じでも、近いと角度が大きくなり、空で大きく見えます。
12月24日 約35万7000km視直径 約33分29秒角 5月31日 約40万6000km視直径 約29分25秒角 円の大きさは視直径の比(約1.14倍)にそろえています

12月24日と5月31日

国立天文台の値では、視直径は約33分29秒角と約29分25秒角。直径で約14%、面積で約30%の差です。

ただし、空に浮かぶ月を見ただけで14%の差に気づくのはむずかしいものです。比べる相手がいないからです。

観察のコツ

同じ場所で、くり返し見る

24日の満月を、いつもと同じ場所・同じ高さの目印(ビルや木)といっしょに見ておくと、ほかの月との差を思い出しやすくなります。

写真は同じ設定で

別の満月の夜に、同じ場所・同じカメラの設定でとっておくと、並べたときに14%の差がわかります。ズームは変えないでください。

低い月はもっと大きく見える?

地平線近くの月が大きく見えるのは、距離が変わるからではなく目の錯覚だといわれます。距離による14%の差とは別の話です。

雲や街の明かりに注意

月は明るいので、街なかでも見えます。ただ、雲が多いと形がはっきりしません。天気予報で夜の雲の量を見ておきましょう。

満月は時刻が決まっている

満月になるのは24日10時28分で、日本では昼間です。夜に見る月は満月の前後ですが、丸くほぼ同じ大きさに見えます。

理科の授業とのつながり

確認問題(3問)

問1 月までの距離が近いほど、月は大きく見えますか、小さく見えますか。

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大きく見える。見こむ角度(視直径)が大きくなるから。月そのものの大きさは変わらない。

問2 12月24日の満月は、5月31日の満月より、直径でどれくらい大きく見えますか。距離は約35万7000kmと約40万6000kmです。

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約14%大きく見える。面積では約30%大きい。(国立天文台の発表)

問3 月の見かけの大きさが変わるのは、月がふくらんだりちぢんだりするからですか。理由もいっしょに答えましょう。

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ちがう。月の大きさは変わらず、地球のまわりをだ円の道すじで回っているため、地球からの距離が変わるから。

参考資料

  • 国立天文台「2026年で地球から最も近い満月(2026年12月)」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/12-topics04.html
  • 国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年12月)」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/12.html

月の半径を使った角度の計算は理科ラボの計算(目安)です。図と問題は独自に作成しています。