今月の天体 / 2026年12月

2026年12月の夜空:
ふたご座流星群と、
今年いちばん近い満月

12月は、1年の中でも夜空を見上げる理由が多い月です。14日の夜はふたご座流星群、24日は2026年でいちばん地球に近い満月。日時と数字は国立天文台の発表にもとづき、理科の授業で習う内容とつなげて解説します。

放射点
ふたご座流星群の見ごろ14日深夜〜15日未明極大は14日23時頃。いちばん多いのは15日0時〜2時頃
見える数の目安1時間におよそ60個空の暗い場所で、東京付近から見た場合
14日の月(東京)21時01分に沈むそのあとは月明かりなし。国立天文台も「絶好の条件」
今年いちばん近い満月12月24日10時28分に満月、約35万7000km

時刻は日本時間です。月の入りと日の出は東京の値で、ほかの地域では数分〜数十分ずれます。

ふたご座流星群:14日の夜から15日の明け方が見ごろ

国立天文台によると、2026年の極大は12月14日23時頃です。極大の時刻が夜で、月明かりもない、絶好の条件です。放射点が高くなる15日0時〜2時頃がいちばん多く、明け方にかけても多くの流れ星が期待できます。

90度0度 放射点の高さ 6:43 日の出 見える数(1時間あたり) 35〜40個およそ60個40〜55個 18時20時22時0時2時4時6時 月は 21時01分 に沈む(以後は月明かりなし)
見える数は国立天文台の目安で、空の暗い場所で東京付近から見た場合です。数字が出ていない時間帯は、棒を描いていません。放射点の高さは理科ラボの計算です。前の夜(14日0時〜4時頃)も、1時間に30〜35個ほどが見られそうです。
高さ30度高さ60度 ベテルギウスリゲルシリウスプロキオン月放射点(ふたご座) 北南東西
12月15日 1時00分放射点の高さ 約82度(東南東)

いちばん見やすい時間です。放射点は頭の真上近くにあり、目安は1時間におよそ60個です。空を広く見わたしましょう。

図:東京付近で空全体を見上げた形(理科ラボの計算)。星図と同じく、上が北、左が東で、中心の+が頭の真上です。点線の三角は冬の大三角です。流れ星は放射点から広がるように飛びますが、現れる場所は空のどこでもかまいません。

流星群とは

流星(流れ星)は、宇宙をただよう小さなちりが地球の大気に飛びこみ、高い空で光る現象です。毎年同じころに、ある方向から流れ星がたくさん飛んでくるように見えるものを流星群といいます。ふたご座流星群は、ふたご座のあたりから流れ星が広がるように見えるので、この名前がついています。その中心の点を放射点といいます。放射点は目に見える天体ではなく、流れ星の道すじをたどって決まる点です。

月の明るさは、暗い流れ星をかき消してしまいます。9日が新月なので、14日の月は細めで、夕方に西の空へ向かい、21時01分に沈みます。放射点が高くなるころには月明かりがありません。

観察のコツ

明かりの少ない場所へ

なるべく街の明かりが少なく、空が広く見える場所を選ぶ。街明かりの中では、見える数が何分の1かに減ることがある。

空を広く見わたす

流れ星は空のどこにでも現れる。ふたご座の方向だけを見つめず、空の広い範囲をぼんやり見わたす。

目を暗さに慣らす

目が暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは続ける。スマートフォンの画面を見ると目が明るさに戻ってしまう。

望遠鏡はいらない

望遠鏡や双眼鏡は、見える範囲がせまくなる。流れ星は目で見るほうが向いている。

楽な姿勢で見る

シートを敷いて寝転がったり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できる。

寒さに備える

12月の夜はとても冷える。しっかり厚着をする。夜おそくの外出は、家の人と一緒に。事故に気をつけ、マナーを守る。

12月24日は、今年いちばん地球に近い満月

月は地球のまわりを、きれいな円ではなく、少しつぶれただ円の形で回っています。そのため、地球と月の距離はいつも同じではありません。いちばん近い点を近地点、いちばん遠い点を遠地点といいます。12月24日は10時28分に満月になり、同じ日の17時31分に近地点を通ります。

赤い点線:5月31日(いちばん遠い満月)
地球から 約35.7万km見かけの直径は 約33.5分角(いちばん遠い満月より約14%大きい)

左が12月24日の満月(約35万7000km)、右が5月31日の満月(約40万6000km)です。月そのものの大きさは変わりません。

距離は、地球の中心から月の中心までです。12月24日は約35万7000km、2026年でいちばん遠い満月だった5月31日は約40万6000kmで、差は約4万9000kmあります。国立天文台の値では、見かけの直径(視直径)は5月31日が約29分25秒角、12月24日が約33分29秒角です。直径で約14%、面積で約30%大きくなります。

地球 近地点12月24日の満月のころ 遠地点 遠いとき 模式図です。だ円の形と大きさは実際よりおおげさに描いています

距離が変わるわけ

月の道すじはだ円です。さらに太陽などの重力も受けるので、いちばん近いときの距離も毎回少しずつちがいます。
太陽 地球 月 見る向き 地球から見ると、光っている半分がすべて見える 模式図です。大きさ・距離は実際とちがいます

満月のときの並び方

太陽・地球・月がほぼ一直線に並び、地球が太陽と月の間にあるときに満月になります。

ただし、空に浮かぶ月を見ただけで14%の差に気づくのはむずかしいものです。比べる相手がいないからです。別の満月の夜に、同じ場所・同じカメラの設定で写真をとっておくと、並べたときに差がわかります。

  • 1日 下弦
  • 9日 新月
  • 14日 月齢521時01分に沈む
  • 17日 上弦
  • 24日 満月今年いちばん近い
  • 31日 下弦

理科の授業とのつながり

確認問題(3問)

問1 満月のとき、太陽・地球・月はどのような順に並んでいますか。

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太陽-地球-月の順に、ほぼ一直線に並ぶ。地球から見て、月の太陽に照らされた半分がすべて見えるので丸く見える。

問2 12月24日の満月が、5月31日の満月より大きく見えるのはなぜですか。

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月は地球のまわりをだ円の形の道すじで回っていて、地球との距離が変わるから。12月24日は約35万7000km、5月31日は約40万6000kmで、近いほうが大きく見える。月そのものの大きさが変わるわけではない。

問3 2026年のふたご座流星群が「条件がよい」とされるのはなぜですか。月の様子にふれて答えましょう。

答えを見る

14日の夜は月が21時頃までに沈み、いちばん多く流れ星が見えそうな時間(15日0時〜2時頃)に月明かりがないから。9日が新月なので、14日の月は細めで、早い時刻に沈む。

参考資料

  • 国立天文台「ふたご座流星群が極大(2026年12月)」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/12-topics02.html
  • 国立天文台「2026年で地球から最も近い満月(2026年12月)」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/12-topics04.html
  • 国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年12月)」 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/12.html
  • 国立天文台 暦計算室「月の出入り(東京・2026年12月)」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/m1312.html
  • 国立天文台 暦計算室「日の出入り(東京・2026年12月)」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1312.html

放射点の高さと星の位置は、放射点を赤経7時28分・赤緯+33度として理科ラボが計算した目安です。図の中の月の位置は、月の入りの時刻と方位から求めた目安です。図と問題は独自に作成しています。