理科ラボ

生物基礎|遺伝子とそのはたらき(3)遺伝情報の発現

DNA の情報は、RNA に写され、タンパク質に翻訳される

DNA にある遺伝子の情報は、RNA に写しとられ(転写)、その RNA の情報をもとにアミノ酸がつながってタンパク質ができます(翻訳)。これを遺伝子の発現といいます。中学のふり返りから始めて、予想してから5つのステップで確かめよう。

ことばの準備

さきに知っておくこと

    ステップ1

    タンパク質を消化すると?

    予想:タンパク質は消化されると、最終的に何になる?

    塩基の色:赤=A、黄=T、緑=G、青=C、紫=U。紫の枠=コドン(3 塩基)。

    予想を選ぶと、ここで条件を変えられるようになります。

    公式

    この単元の式

    名前式ことばで言うと・単位
    転写の対応DNA の A・T・G・C → RNA の U・A・C・GT の代わりに UTAC → AUG
    翻訳アミノ酸の数 = 塩基の数 ÷ 33 塩基で 1 つ4³ = 64 通りのコドンで 20 種類のアミノ酸
    セントラルドグマDNA →(転写)→ RNA →(翻訳)→ タンパク質情報は一方向転写は核、翻訳はリボソーム

    コドン AUG は翻訳の開始の合図(メチオニン)、UAA・UAG・UGA は終わりの合図(アミノ酸を指定しない)。

    重要語句

    この単元でおさえること

    確認問題へ問題ページへ →実験道具:消化 RPGタンパク質がアミノ酸に分解されるようすを確かめよう →

    実験のあとに読む

    なぜ 3 つの塩基で 1 つのアミノ酸なのか

    何を比べる?

    タンパク質の消化、DNA と mRNA の塩基、mRNA の長さとアミノ酸の数、遺伝情報の流れ、細胞ごとにはたらく遺伝子を比べます。

    結果をどう考える?

    アミノ酸は 20 種類あります。塩基は 4 種類なので、1 つの塩基では 4 通り、2 つでも 4 × 4 = 16 通りしか区別できず、20 種類に足りません。3 つの塩基なら 4 × 4 × 4 = 64 通りになり、20 種類のアミノ酸と開始・終止の合図を十分に指定できます。

    まちがえやすい点・モデルの条件

    「すい臓の細胞と皮膚の細胞は、ちがう DNA をもつ」はまちがいです。体の細胞はどれも同じ DNA をもち、はたらく遺伝子がちがうことで、ちがう細胞になっています。

    制作:現役の理科教員 / 制作の考え方